
股関節の前側の痛み
珍しい事ではない
股関節の前側の痛みでお困りの方というのは、特に珍しい事もなく、日常的に来られます。
とはいえ、その痛みの原因は様々です。
変形性股関節症が原因だったり、筋肉の炎症だったり、単純性の股関節炎や骨盤部の剥離骨折なんて事もあります。
先日来られた方の話
そんな中、先日、股関節の前側(あしの付け根)が痛いという患者さまが来院されました。
歩くと特に痛むようで、酷い時は寝る時も痛かったとのことでした。
診察を進めていくと、歩くときの脚が後ろにいった時に痛みがでるとの事でした。
片脚立ちなどでも痛みがあり、脚を持ち上げたり、前側を伸ばすと痛みが出る事がわかり、様々な評価を行った結果、痛みの原因は腸腰筋という、脚を持ち上げたり、腰を支えたりする筋肉の炎症でした。
そこで、今度はこの筋肉が炎症した原因を探っていきました。
そこでわかったことは歩行時に骨盤を横に支える筋肉の働きが悪く、変に傾いたまま歩いているという事でした。
その結果、腸腰筋はねじ曲げられたまま、使う事になり炎症を起こしていると推測する事ができました。
このような歩き方は股関節や膝の痛みを訴える方に多く、その歩き方が痛みの原因になっていることが多くあります。
実際この方も、骨盤をしっかり支えられるように施術をして、整える運動をしてもらうと痛みなく歩けるようでした。
これを続けていくことで筋力がつき、歩き方が変わると痛くなくなります。
股関節や膝の痛みは歩き方が関わっていることがとても多いです。
なかなか治らない膝や股関節の痛みは歩き方に原因があるかもしれません。心当たりがある方も、ない方もお困りの際はお気軽にご相談ください。