座り方(姿勢)による腰にかかる負担の違い
上の写真をご覧ください。
これは骨格模型ですが、このような姿勢でスマホを操作している人をたまに見かけます。この背骨が丸くなったような姿勢は腰や首に負担がかかり腰痛や首・肩痛の原因になります。
では、どのように良くないのか。今回は写真を使って解説してみたいと思います。
目次
横から見た三種類の座り姿勢
①背筋を伸ばした姿勢
骨盤を起こしたいわゆるいい姿勢です。
②少し崩した姿勢
良い姿勢から少し力を抜いて、背もたれに少し体重を預けた姿勢です。
③完全にイスに寄り掛かった姿勢
姿勢が悪いと言われるような姿勢です。見た目だけでなく、当然身体にも悪い姿勢になります。
椅子に座っていて背もたれがあったら、この三種類の座り方が多いと思います。
骨格模型で見る三種類の座り方
では、この三種類の座り方の違いを骨格模型でみていきましょう。
①背筋を伸ばした姿勢
背骨のS字のカーブがしっかりしていて、背骨のひとつひとつが積み木が重なるようにちゃんと上に乗っかっています。
②少し崩した姿勢
背骨のS字のカーブがなくなって、少しコの字型に近くなっています。
特に腰の部分で背骨のひとつひとつが後ろ側で引き伸ばされる形になっています。背骨は腰のところでは上に乗ってないですね。
③完全にイスに寄り掛かった姿勢
こうなると、背骨のカーブはS字ではなく、完全にコの字ですね。
腰の部分は背骨のひとつひとつが上に乗るどころか、寝てしまっています。
背骨の後ろ側は強く引き伸ばされた状態をキープしています。非常に悪い状態です。
見るだけでなんとなく身体に悪いということはわかると思いますが、付け加えると、いい姿勢ではある程度筋肉を使っていい姿勢を保つことで、関節や骨にかかる負担を最小限に抑えています。だから普段から悪い姿勢の人はいい姿勢になろうとすると最初は疲労感が強く、長くキープできないということがあります。
一方、悪い姿勢では筋力を最小限に抑えて、関節を繋いでいる靭帯や関節包が引き伸ばされて動きが止まったところで形をつくっているので、筋力は衰えて、関節に負担がかかる姿勢と言えます。筋力をあまり使わないので、最初は楽ですが、いずれ歪みがきて痛めます。
背骨の形を変えずに立たせてみます
背筋を伸ばした姿勢
いい姿勢です。股関節が伸びただけです。
完全にイスに寄り掛かった姿勢
立つというか、前屈してますね。
立つとこれぐらい腰が曲がっています。本来なら股関節が曲がって骨盤が立つ形が良いのに、股関節が動かず、腰が曲がっています。
このように悪い姿勢で長い時間過ごすという事は、腰の関節に負担をかけ、筋力を衰えさせ、痛みの原因になり、進行すると良い姿勢が取れない体になる事もあります。
姿勢でお悩みの方、お気軽にご相談ください。