
常に新しくなる骨。子供はそのスピードが違う!
今回は骨の生まれ変わりについてお話したいと思います。
骨の生まれ変わり
私達の骨は絶えず生まれ変わっています。
年齢を重ねるごとに古くなっていくということはありません。
骨の吸収(骨を壊す)を行う破骨細胞と骨の形成(骨を作る)を行う骨芽細胞によって、絶えず生まれ変わり新生されています。

この破骨細胞と骨芽細胞による骨の破壊と再生の繰り返しをリモデリングといいます。
子供と大人の違い
このリモデリングは年齢に関係なく行われていますが、骨の形成能力は若年者ほど高い為、骨折が治るまでの期間は若年者のほうが短くなります。
子供の方が細胞数が多いのが理由です。

子供は曲がった骨を真っ直ぐにする力もある
また、小児では骨折して多少骨がズレていてもリモデリングで破壊と再生を繰り返し、骨の成長とともに元の形に近づけて行くことができます。これを自家矯正といいます。
子供の骨折でズレた骨を戻さないことがあるのはこの自家矯正が期待できる時だからです。
とはいえ、整復(ズレた骨を元の位置に戻す)できる状況の時は、整復してもとの位置に戻すのがベストではないかと私は思います。