知ると深まる5つの子供の骨の特徴
今回は子供の骨の特徴についてまとめてお話したいと思います。
子供の骨は成長段階であるために大人の骨とは違う部分がいくつかあります。
それでは、その違う部分についてひとつづつお話していきたいと思います。
1.骨が柔らかい
子供の骨は柔らかい為、成人よりも骨折などの骨損傷を起こしやすいです。
また、柔らかさゆえに若木骨折や腰椎分離症、骨端線損傷などの特徴的な骨折を起こすことがあります。
※若木骨折とは骨がポキッと折れるのではなく、グニャっと曲がる骨折の事で、通常大人では起こりません。
※腰椎分離症とは腰骨の疲労骨折で、スポーツで過度な負荷がかかる事で起こりますが、骨折に至るのは成長期で骨が柔らかいことに起因しています。
2.骨端軟骨板がある(骨端線)がある
成長段階の子供の骨には骨の成長を司る骨端線が存在します。
骨端線について詳しくはこちら→骨端軟骨板(成長軟骨)は子供の証?
3.リモデリングが盛んである
要するに骨の再生(形成)スピードが早いということです。
その為、骨折の治るスピードは成人の約2/3程度だと言われています。
リモデリングについて詳しくはこちら→常に新しくなる骨。子供はそのスピードが違う!
4.骨膜が厚い
骨の周りを覆う骨膜が厚いため、骨折の治癒に有利なことが多くあります。
骨膜について詳しくはこちら→子供は骨膜が厚い
5.骨折の後、過成長が起こる時がある
太ももの骨の骨折で問題になることが多いのですが、骨折が治る過程で骨端線が刺激されることで、骨の成長が必要以上に促されて骨が伸びすぎてしまうことがあります。
左右で足の長さが2cm以上の差がでてしまうと、歩き方がおかしくなってしまうので、手術になることもあります。