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ポールウォーキングのイラスト

変形性膝関節症とポールウォーキング

ポールウォーキングは膝が痛い人にこそオススメしたい運動です。

特に変形性膝関節症で痛みが長期化してしまっている、または長期化する恐れがあるような人に特にオススメです。

二本の杖をついているみたいで恥ずかしいなんて言ってる場合ではないですよ!!

ポールウォーキングとは?

ポールウォーキングとは、長野県の整形外科医の先生が開発した、ポールを使った足腰の負担を軽減するウォーキング法です。

ポールウォーキングの効果

ポールウォーキングには大きなメリットがいくつもあります。

1.膝の負担軽減

ポールを使ったウォーキングでは、通常の歩行に比べて、最大26%下半身の負担が軽減されます。

後述しますが、ポールを使ったウォーキングが変形性膝関節症にオススメな理由が他にあります。

2.姿勢が良くなる

ポールは杖と違って、少し長いので、ポールをついて歩くだけで、自然と体が起きて姿勢が良くなります。

身体を伸ばして歩くということは、普段の悪い姿勢や猫背などで縮こまっている筋肉や関節を伸ばすという事にもなります。

3.バランスが良くなる

両手にポールを持って交互につく事で、バランス良く歩く事ができます。

身体はバランス良く使う事で整っていきます。

4.長く歩ける

全身に負担が分散するので、脚の疲労や負担が軽減され長く歩く事ができます。

5.カロリー消費が大きい

脚だけでなく、全身を使って歩く事になるので、普通に歩くよりもカロリー消費が大きくなります。

ここまでは、ポールウォーキングの一般的な誰にでも当てはまる効果になります。

しかし、ポールウォーキングは変形性膝関節症に限って言えば、これだけではありません。

ポールウォーキングがなぜ膝の痛みに有効なのか?

膝の痛み、特に変形性膝関節症の方は、65歳以上の人の55%にも及ぶとされています。

その変形性膝関節症の中でも、最も多いのはO脚変形などで起こる「膝の内側が痛い」という症状で、内側の軟骨が擦り減っているものです。

この内側の軟骨がすり減っている膝にポールウォーキングは特に効果的です。

なぜ内側が擦り減るのか?

内側の膝軟骨が擦り減る原因はその歩き方にあります。

歩く時は必ず、左右交互に片足立ちになります。

この片足立ちの時に脚の上に真っ直ぐ体重が乗っていれば、問題ないのですが、内側の膝軟骨が擦り減る人は、ほとんどの場合脚に体重が真っ直ぐ乗らず外側に乗るような感じになっています。

例えば、しなる棒を想像してみてください。

しなる棒を立ててその上に重い重りを乗せた時、真っ直ぐ乗せればなんとか乗りますが、重りが横にズレると棒がしなって支えきれないような状態になると思います。

このような事が、歩行時に膝で起きています。

このしなりの頂点が膝になり、くの字になるように力が加わるので、内側の軟骨が衝突し、内側だけが擦り減って、変形性膝関節症になります。

変形が進行している場合はO脚の形になっていますし、初期の場合はおしりなどが横に振れていたり、身体が傾いていたりして、片足立ちの時に外に重心がブレてこの形になっています。

これが膝の内側の軟骨が擦り減る原因になります。

ポールを着くと重心を内側に移動させる事ができる

歩行時、片足立ちになった時に重心が外側にある人が自力で内側に持っていって歩き続けるというのは簡単な事ではありません。

しかし、ポールを着くと簡単に重心を内側に持っていく事ができます。

というのも、ポールウォーキングでは地面についている脚と逆側の手に持っているポールを着きます。

そうする事で、内側に体重をかけてもバランスを崩す事なく、自然に歩く事できるようになるのです。

歩き方が変わると、痛みが変わる

軟骨がすり減っているから、もう治らないと諦めている方にとっては嘘のような話に聞こえるかもしれませんが、軟骨がすり減っていても痛みなく歩く事はできるのです。

というのも、膝の軟骨には痛みを感じる神経が通っていない為、軟骨自体が痛みを感じている訳ではないからです。

つまり、変形性膝関節症の痛みとは、軟骨がすり減って、膝が変形した結果、膝の周りの筋肉や関節包、関節滑膜などにストレスがかかって痛みを呈する状態と言えます。

言い換えれば、膝の軟骨が減る過程で、同時に膝の周りの筋肉や関節包、関節滑膜などにストレスがかかっている為、これらの痛みを変形性膝関節症の痛みと感じているという事になります。

これらは多くの場合、歩き方に問題が現れていて、筋力や柔軟性、骨格、癖など様々なところから影響を受けていますが、最終的に歩き方が良くなれば、歩く時の痛みはクリアされると感じています。

だから、ポールウォーキングでは、歩き方が変わるから膝の痛みが変わるのです。

すべてを理論的に説明できる訳ではありませんが

当院に変形性膝関節症で膝の痛みで来院されていた80代の女性の患者様で、当初は手技療法や運動療法で施術をしていたのですが、ある時、ポールウォーキングを勧めて、院内でポールをついて歩いてもらったところ、膝の痛みがなく歩けました。

ポールをついたその時、歩き方を見ていて気になっていた、歩く時に伸びない膝がスッと伸びました。

その後、ポールを外して歩いてもらっても膝は伸びてました。

以降、膝の痛みは大分軽減したようで、現在も毎日ポールウォーキングをされていて、少しづつ歩数も伸ばせるようになってきているとの事です。

ポールをついて歩く事で、良い歩き方に矯正されたという事なのかもしれませんが、あまりの効果に私も正直驚いた瞬間でした。

当院では、膝の状態を観てポールをオススメしたり、運動療法や手技療法を行なっています。

もちろん、ポールだけ試してみたいという方も歓迎しています。

膝の治療で、無理にポールをオススメするということもありませんので、ご安心ください。

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