大人の踵(かかと)の痛みについて(成長期以降)
目次
踵が痛い時に考えられる事
成長期以降の踵(かかと)の痛みで多いのは
- 足底部やふくらはぎの筋肉や腱の緊張から来る痛み
- 足底腱膜炎
- 踵骨棘
- アキレス腱炎から来る痛み
この他にも、もちろん考えられる事はありますが、整骨院に来られる方はこのどれかが多く、これらは1→2→3と進行していく可能性があります。
もちろん3の踵骨棘が一番治すのに時間がかかるので、そこに至る前にできるだけ対処しておきたいですね。
足底部やふくらはぎの筋肉や腱の緊張から来る痛みとは?
踵には上からふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)がアキレス腱となって付き、前からは足底腱膜と足の指を動かす筋肉が付いています。
これらの筋肉や腱が緊張すると、踵がひっぱっられて痛みとなる事があります。
足底腱膜炎とは?
足底腱膜炎とは、足の裏にある足底腱膜という足のアーチを支える腱が炎症を起こしている状態のことです。
特に踵の付着部付近が炎症する事が多く、踵が痛く感じます。
最初は「ふくらはぎや足底の筋肉や腱の緊張から来る痛み」でも、それが解消されないままだと、足底腱膜炎になる事があります。
足底腱膜炎は治りにくい例も多いですが、それは決まったパターンの治療を繰り返したり、原因となる事柄へのアプローチができていないからです。あなたに合った対処方法をしっかり模索していけば、自分の足との付き合い方がわかってくると思います。
踵骨棘とは
踵骨棘は足底腱膜炎が長期化した時に発生する事がある骨の棘です。
足底腱膜が付いている踵の部分が、炎症しているにも関わらず足底腱膜に繰り返し引っ張られる事で、踵の骨が棘のようになって出てきてしまうものです。
これが発生してしまうと、なかなか治りづらくなります。と言うよりも、これができている時点で踵の痛みは長期化しているはずです。
でも、安心してください。この棘をとらなければ痛みが取れないと言う事ではありません。
その部分の炎症が落ち着けば自然と痛みは出なくなります。
アキレス腱炎から来る痛み
アキレス腱は踵に付着する為、アキレス腱炎になると踵が痛いと感じる事もあるようです。
踵が痛いと言って来られて、診ていくとアキレス腱炎だったと言うパターンです。
症状
主症状はもちろんかかとの痛みです。
- 踵を着くと痛い
- 踵を押すと痛い
- 歩くと痛い
- 走ると痛い
- ジャンプすると痛い
- 長く歩くと痛い
など痛み方は様々ですが、歩いたり、走ったりする事で痛む事がほとんどです。
明らかに腫れていたり、内出血を起こす事はほとんどありません。
治療
超音波画像診断装置で患部の状態の観察
これにより、患部の炎症の具合や踵骨棘ができていないかどうかなどを確認することができます。
原因となることを探して治療する
踵の痛みの原因として考えられる事はたくさんあります。靴の問題、骨格の問題、全身のバランスの問題、足の形の問題など身体を見させてもらって、原因となる事柄を見つけ出し、改善策を施していきます。
超音波治療やテーピング、足部やふくらはぎの手技療法、オイルマッサージ、全身のバランス調整など原因と症状に合わせて行います。
リハビリ・ストレッチ
炎症の状態を見ながら、アキレス腱のストレッチや足底のストレッチを指導します。
その他、身体のバランスが崩れているところを調整する様にストレッチやトレーニングを指導する事も多くあります。
テーピング・サポーター
テーピングはアキレス腱のサポートテープが効果が出る事が多いです。
サポーターではシークレットブーツの様な踵を高くする様なものが効果的な事が多いです。
サポーターではありませんが、インソール も効果的なことがよくあります。
インソール についてはこちら→扁平足のデメリットとインソール の効果
あまり我慢せずに、お気軽にご相談ください。