走ると踵が痛い。踵骨骨端症の治療
目次
踵骨骨端症とは
踵骨骨端症とは成長期の子供に発症する、踵の痛みが主症状の踵の骨軟骨部の炎症です。
スポーツをする子供によく発症し、成長期の身長が伸びる時期に合わせて出現する事が多いので成長痛とも言われます。
Sever病(セーバー病、シーバー病)とも呼ばれます。
症状
- 走ると踵が痛い
- ジャンプすると踵が痛い
- 長く走ると踵が痛い
- 速く走ると踵が痛い
- 高くジャンプすると踵が痛い
- 踵を押すと痛い
- 踵を着くと痛い
- 裸足で歩くと痛い
- しゃがむと痛い
- 上記の痛みは子供によっては踵ではなく、くるぶしの下や足の裏が痛いなどの踵から少しズレた所を痛いと表現する場合があります
その後、痛みを我慢して運動を続けていると症状が悪化し、歩くときに踵がつけなくなったり、痛みで走る事が困難になったりします。
スポーツ選手で競技レベルの高い子などは試合に合わせて我慢してプレーを続けてしまう事がある為、最悪のケースでは骨が剥がれてしまう事もあります。
とも整骨院の治療
①患部の状況の把握
踵骨骨端症は子供に起こるためなのか、踵が痛いと表現しない子が割といます。
実際、痛みと感じている場所が踵ではないのかもしれませんが、診察を進めていくと踵の痛みである事がよくあります。
踵骨骨端症はエコーだけではしっかり評価する事はできませんが、他の病気ではないことを確認することができます。
あとは症状等と照らし合わせる事で正確に評価することができますが、子供を見慣れていない先生だと、間違ってしまうことがあるようです。実際に他では違うことを言われたと言って、来られる子がいます。
②ふくらはぎと足の調整
踵骨骨端症の原因として、ふくらはぎの筋肉と足裏の筋肉の緊張が挙げられます。
これらの筋肉を丁寧に緩めてあげる事で、痛みを抑えることができます。
スポーツ活動が頻繁ではない子はこれだけで、大きな変化が見られることも少なくありません。
③全身のバランス調整
根強い痛みがある場合には、全身のバランスをチェックして、調整する必要があります。
微妙なバランスの乱れが、運動時に片側だけに負担をかける事になるからです。
④超音波治療や電気治療
炎症症状が強い場合は、超音波治療や電気治療を行う場合もあります。
⑤サポーターやテーピング
スポーツ活動を継続して行う場合にはサポーターやテーピングをしてもらう場合があります。
それらを使う事で、痛みをできるだけ和らげて、運動を行うことができます。
⑥ストレッチやトレーニングの指導
硬くなった筋肉や、崩れたバランスを整える為にストレッチやトレーニングの指導を行います。踵骨骨端症の場合はほぼ必ず、症状に合わせて指導しますので、ご自宅で必ずやるようにしてください。
原因 − 何が起きているのか
発症する根本的な原因はその子によって様々ですので、ここでは踵で何が起きているのかを説明します。
まず、子供の骨は成長段階という事で骨が大きくなる為に大人よりも柔らかくできています。
ふくらはぎの筋肉は下腿三頭筋と言い、アキレス腱になって踵につきます。下腿三頭筋はその筋肉だけで体重を持ち上げられるほど強い力を持っています。
スポーツで跳んだり走ったりしている時はもっと強い力を発揮します。
その強い力で踵が繰り返し引っ張られると柔らかい骨は炎症を起こし痛みが発生します。
これが踵骨骨端症です。
最後に
踵骨骨端症に限らずですが、治療は早い方が良いです。炎症が治るまでの時間も短くなりますし、最悪のケースを避けられます。
やむを得ない事情により、競技を続けるにしても、正しい対処法を知って、治療しながら続けるのと、ただ我慢したり、間違った対処をしているのとでは後々違う結果になり得ます。
とも整骨院は小金井市にあります。府中、国分寺に隣接した場所でアクセス良好です。セーバー病、踵骨骨端症でお困りならお気軽にご相談ください。
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