
一番冷えるアイシングを求めた結果
怪我をした時などにするアイシングですが、整骨院では使う機会が割と多いです。
これまで、様々なものでアイシングをしてきましたが、現状でベストな方法はビニール袋に氷+水です。
では、なぜそれがベストなのか説明していきたいと思います。
ちなみにアイシングで私が大切にしていることは、しっかり冷える事と安全性です。
目次
これまでに試してきたもの

氷嚢+氷水は安全だが、冷え方は商品による
一番オーソドックスなスタイルだと思いますが、使っていて気がついた事は、氷嚢の生地の熱伝導率が悪いという事です。これは製品によって異なります。当時使っていたものは1000円ぐらいの安物だったからという事もあるでしょう。
しかし、3000円近くするものを使っていた時もありました。それは確かに熱伝導率は悪くなかったと思いますが、知らぬ間に穴があきました。経年劣化が避けられないのが難点です。
つまり、氷嚢(当時使っていたもの)は冷えが悪いのでやめました。15分ほど当てっぱなしにした後も思うように冷えていない印象でした。
アイスパックは安全に使うと冷えが悪い
アイシング用の固まらない保冷剤のようなものです。アイスノンとほぼ同じです。
氷もいらないし冷凍庫に入れておけば何回でも使えるので楽なのですが、使用感はイマイチです。
というのも、基本的な使い方として、タオルなどの布を当てて使う事が前提とされている為、布一枚当ててしまうと冷え方があまりよくないのです。
さらに、流動性の悪いジェル状のものなので、接触面と非接触面に温度差ができてしまうようです。アイシングが終わって患部とアイスパックの温度を確認するとアイスパックの接触面の温度が上がってしまっているのを感じました。一方の非接触面は冷えたままでした。
途中アイスパックをもんだりして、流動させれば少し違うとは思いますが、付けっぱなしで冷やすには、あまり適さないと思います。
もう一つ重要なこととして、布を当てないで使った時ですが、外した時に凍傷になっていることがあったので注意が必要です。おそらくですが、あの手の固まらない保冷剤は、室温環境で0℃を若干下回る事があるようです。危険ですので注意してください。
保冷剤は気休めにしかならない
アイシングしてください。と言うと保冷剤でいいですか?と聞かれることがよくありますが、あまりお勧めできません。
というのも、保冷剤は冷凍庫で冷やすと硬い板のようになるので、患部に当てても、当たる面積が少ないんですよね。
要するにうまく当たらないから、あまり冷えません。
しかも当たっている部位は凍傷の危険があると思います。
オススメできません。
コールドスプレーはアイシングには使用不可
いろいろな場面で使いどころはあるものの、患部を冷やすという事においては不十分すぎるのではないかと思うアイテムです。
正直、コールドスプレーで何分も患部を冷やすということはしたことはありません。コストが高いですし、凍傷の危険性や冷え方に不安を感じます。そもそも、続けて冷やさないでくださいと注意書きがあったと思います。
アイシングに関して、コールドスプレーは本当に気休めにしかなりません。
オススメできません。
ビニール袋+氷水。これが一番冷える!
これが一番オススメです。
ビニール袋は薄くて、熱伝導率が良いのは、触っただけでわかります。
一番冷えると思います。
そして、安全です。良く冷えますが、凍傷になった事はありません。
調べてみると、ただの氷は0℃以上の環境では基本的に0℃のようです。
氷点下の環境や、風が吹くなどの特別な環境でない限り溶けるまで0℃を維持するみたいです。
0℃を下回ると凍傷の危険があります。凍傷にならないギリギリの温度で冷やせるのがビニール袋に氷と少量の水をいれたアイシングです。最強です。
最高に冷えるアイシングの方法と材料
材料
①ビニール袋
私はOK袋という、国産の少し厚めのビニール袋を注文して買っています。(最近パッケージが変更されたみたいです)
というのも、院で使うのに近所のホームセンターやスーパーで売っているビニール袋だと、水が漏れる事があるからです。
冷やしている途中で破けるのか、最初から破けているのかはわかりませんが、たまに漏れるということが問題でした。そこで、たどり着いたのがOK袋です。
厚くて丈夫に作られています。また、国産ということなので丁寧に作られ、検品されているのだと思います。現在まで何百枚と使っていますが、一回も水が漏れた事はありません。
Amazonなどでも買えるみたいなので、気になる人は見てみてください。
OK袋 0.03mm No.13 強度、透明性に優れた汎用ポリエチレン規格袋
➁氷
これは家庭で凍らせた氷で充分だと思います。水が凍ったものならOKです。
③アイスラップ
患部に密着させるのに使います。
氷が落ちたりズレたりしないので冷やしている間が楽ですし、しっかり冷えるのでオススメです。
一応Amazonのリンクを貼っておきますが、正直に言えばただのラップなので、家にあるサランラップのようなもので代用できます。ただ、家庭用のラップだと幅が広すぎるので、専用のものの方が使いやすいのは確かです。
ミカサ(MIKASA) アイシング用ラップセット ICW ブルー
氷袋を作る
作り方については「アイシング−最後までしっかり冷やす氷袋の作り方」で解説しています。動画もありますので、そちらをご覧ください。
患部に当てる
場所にもよりますが、氷を当てたらズレないようにするのと密着させるためにアイスラップで巻くことをおすすめします。
冷却時間
冷やす時間は15分から20分です。
個人的な感覚としては、氷を当ててしばらくは冷たさとの闘いです。徐々に慣れてきて、しばらく我慢していると10分前後で冷却部位の感覚が麻痺します。それから5分ぐらい冷やすような感じです。しっかり冷やすことで冷却による、鎮痛効果や炎症抑制効果が得られると思います。