
足首の捻挫の治療
足首の捻挫はほっとけば治るようなものではありません。特に酷い捻挫の場合は後遺症を残す確率はとても高く、スポーツ選手なら選手生命に関わることもあります。
後遺症を残すかどうかの重要なポイントは初期治療です。
初期治療で適切な診断と固定がなされなくて、時間が経ってしまったものは、残念ながら後から戻す事はできません。

写真のような外くるぶしがなくなってしまうような腫れ方で、内くるぶしのほうも痛いような時は、酷い捻挫の可能性が高くなるので、必ず適切な処置をしてもらうようにしてください。
適切な処置とは、足首を100度ぐらいに曲げてしっかり固定することです。
この場合、足首が伸びたままの固定やサポーターや包帯だけの固定では不十分で、足先を少し上げないと切れた靭帯の端と端がつかないので、足首に不安定性が残ってしまいます。
(靭帯の修復についてはこちら)
このようにギプスで固定して、少しわかりづらいですが、足首の角度を90度よりも少し曲げた100度ぐらいで固定します。これはすごく重要です。
酷い捻挫なのに、固定がしっかりできてないのであれば、ご連絡ください。
目次
足首を挫いてしまったら(受診前にできる事)
1.氷で冷やす
ビニール袋に氷と水を入れて、その袋を足首の痛いところに当てて冷やしましょう。氷嚢の作り方はこちら

アイシングはよくある捻挫であれば、足首の外側、外くるぶしを包むように氷を当ててそのまま20分冷やします。徹底的に冷却効果を得たいのであれば、その後2時間置いて、また20分アイシングします。これを適切な固定がされるまでは続けるのがおすすめです。
20分の冷却で、冷却効果が得られる、皮膚温度の10度低下が得られ、その後、約1時間で元の温度に戻ります。安全に行う為に、多めに2時間空けて20分冷やすという形をおすすめしています。
2.安静にする
どの程度の傷め方をしているのかわからないので、できるだけ足を着かないようにして、歩く時はできるだけ痛くないように歩きましょう。
3.心臓より高い位置に足をあげる
安静にする時、アイシングする時はできるなら、足を心臓よりも高い位置にあげましょう。
足を高く保つことで、腫れや内出血の広がりを抑えることができます。
捻挫をしてしまって、受診までの間の応急処置という事であれば、上記の3つができていれば十分だと思います。あとは、受診して、適切な処置を受けてください。
できるだけ早い受診がおすすめです。
とも整骨院での捻挫の治療
1.検査
まず、痛みの部位や腫れの具合、関節の緩みなどを確認します。
その後、エコー(超音波画像診断装置)にて患部を観察し、損傷の程度や骨折の有無を確認します。

捻挫のエコー画像
上が捻挫側で、下が捻挫していない側です。
捻挫側は矢印のところで靭帯が切れていて、靭帯が全体的に腫れ上がるような感じになっています。
捻挫していない方は靭帯が張っていて、キレイな線を描いているのがわかると思います。
2.物理療法
初期段階では電気治療とアイシング、
炎症が落ち着いてきたら、超音波治療や温熱療法を開始します。

3.固定
患部の損傷の程度に合わせて、包帯やギプスなどを使って固定します。
この固定が捻挫では最も大切であり、この固定方法や期間が甘かったりすると、足首がゆるくなり、癖になったり、再発したりしやすくなります。
足首がゆるくなると、自力では治しようがなくなってしまうので注意が必要です。
スポーツをしている人なら、しばらくは離脱することになりますが、その後のことを考えるとしっかり治すほうが良いので基本方針として、とも整骨院ではしっかり固定して、傷んだところが治ってから復帰してもらうようにしています。

4.リハビリ運動の指導
初期段階でも足の指の運動や股関節や膝の運動はできますので、筋力低下を予防するために無理のない範囲で簡単なリハビリの運動をお教えします。

スポーツ復帰を目指す方であれば、全力でプレーできるところまで、リハビリ・治療を段階的に行っていきます。
足首の捻挫の場合、このリハビリも再発予防の重要なポイントになります。
小金井市のとも整骨院は幹線道路である東八道路、新小金井街道からアクセスがよく、府中市、国分寺市、小平市からもアクセスしやすい立地となります。
捻挫でお困りの方、お気軽にご相談ください。