
肋骨が動くと首の痛みや手の痺れは改善する
肋骨が動くなんて思ってもみない人も多いですが、それもそのはずです。
肋骨、正確に言うと胸郭はとても硬くなりやすい性質がある為、実際にあまり動いていないと言う人も少なくありません。

しかし、胸郭は首と腰に挟まれた中間の位置で緩衝作用のような働きがあり、滑らかな動きや、痛めにくい動きをする上で大切な部位になります。
例えば「上を向く」と言う動きで、胸郭の動きが乏しい人は多くの場合、顎を上げるような動きで上を見ます。

しかし、胸郭がしっかり動いている人は首の付け根、もしくは胸のあたりから動かして上を見ることができます。

そしてこの時、胸郭がしっかり動いている人の胸郭では、後ろ側が縮まり、前側が開くという形になっています。
このような動きは上を見る動きだけでなく、頭を横に倒したり、前に倒したりしても頭の方向に追従して胸郭が動くことが望ましいと言えます。
このように胸郭が動くようになると、首にかかる負担が減り、首の痛みや腕の痺れは改善していきます。
これは首の動きだけでなく、腰を動かす時も同じで、さらには腕を動かす時も胸郭の動きがあることが望ましいです。しかし、胸郭は骨に囲まれて動かしづらく、日常生活では動かさなくても事足りてしまう事も多い為、 気がつかないうちに動かなくなっていることも多いのです。
動かなくなると上半身は大根にゴボウが刺さったような状態になり、大根の上下が一生懸命動くような動き方になってしまいます。そうすると、大根の上下にあるゴボウの部分に動きが集中してしまい、いつか壊れてしまいます。そうならない為に胸郭の動きというのはとても大切です。

しかし、硬くなってしまった胸郭を動かすことは、時には直接肋骨の間をマッサージしたり、広げたりしないと動かない時がありますし、胸郭を動かしているつもりでも腰を動かしてしまっているなんてこともありますので、心当たりのある人は一度ご来院いただけると改善する方法を、あなたに合わせて提案できると思います。
肋骨が動かないことで起こることが多い症状
腰痛・首痛・肩こり・胸郭出口症候群・斜角筋症候群・腕の痺れ・緊張性頭痛
など